wgetコマンドを使いこなす!様々なシーンで役立つオプションを紹介

コマンドラインからWebデータをダウンロードする際に欠かせないツール、「wget」コマンド。
このコマンドは、単にWebページをダウンロードするだけでなく、ミラーリングや認証付きのダウンロードなど、さまざまな機能を備えています。
本記事では、wgetコマンドの基礎から応用までを分かりやすく解説します。初心者から上級者まで、wgetコマンドを使いこなすためのヒントやテクニックをご紹介します。
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ダウンロードを自在に操る!基本オプション
wgetコマンドは、Webページやファイルをダウンロードする際に役立つコマンドです。基本的な使い方は以下の通りです。
wget [オプション] URL
例えば、以下のコマンドを実行すると、指定したURLのページをダウンロードします。
wget https://www.example.com/
Figma Autoflowで画面遷移図をスマートに作成!wgetコマンドの基本オプション
- -O [ファイル名]: ダウンロードしたファイルを指定したファイル名で保存します。
- -P [ディレクトリ名]: ダウンロードしたファイルを指定したディレクトリに保存します。
- -c: ダウンロードを途中で中断した場合、中断した箇所から再開します。
- -nv: ダウンロードプロセスに関する情報を表示しません。
- -q: 静かにダウンロードを実行します。何も出力されません。
速度アップ!ダウンロード効率を高めるオプション
wgetコマンドは、様々なオプションを使ってダウンロード効率を向上させることができます。
wgetコマンドの効率化オプション
- -t [試行回数]: ダウンロードに失敗した場合、指定した回数まで再試行します。
- -w [秒数]: 再試行する前に指定した秒数待機します。
- -N: ファイルが更新されている場合のみダウンロードします。
- -E: HTMLファイル内のリンクをすべてダウンロードします。
- –limit-rate [速度]: ダウンロード速度を制限します。
セキュリティ対策!安全なダウンロードのためのオプション
wgetコマンドは、セキュリティ面でも様々なオプションが用意されています。
wgetコマンドのセキュリティオプション
- –no-check-certificate: サーバー証明書の検証をスキップします。安全性が低いので、信頼できるサーバー以外では使用しないでください。
- –no-cookies: クッキーを使用しません。
- –user-agent [ユーザーエージェント]: ユーザーエージェントを変更します。
- –proxy [プロキシサーバー]: プロキシサーバー経由でダウンロードします。
多様なファイル形式に対応!特殊なファイルのダウンロード
wgetコマンドは、様々なファイル形式に対応しています。
wgetコマンドの特殊なファイルダウンロード
- -r: 指定したURLのディレクトリ全体を再帰的にダウンロードします。
- -p: HTMLファイルに必要な画像やCSSなどのファイルをすべてダウンロードします。
- –no-parent: 親ディレクトリをダウンロードしません。
- –convert-links: ダウンロードしたHTMLファイル内のリンクをローカルファイルへの相対パスに変換します。
高度な機能!スクリプト連携やログ出力
wgetコマンドは、スクリプト連携やログ出力など、高度な機能も備えています。
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- -o [ログファイル]: ダウンロードプロセスに関する情報をログファイルに出力します。
- –save-cookies [クッキーファイル]: クッキーをファイルに保存します。
- –load-cookies [クッキーファイル]: クッキーをファイルから読み込みます。
- –spider: ダウンロードせずに、ファイルやディレクトリが存在するかを確認します。
Wgetとはどういうコマンドですか?
Wgetとは何か
Wgetは、インターネットからファイルをダウンロードするためのコマンドラインユーティリティです。これは、Unix系オペレーティングシステムで広く使用されています。Wgetは、HTTP、HTTPS、FTPなどのプロトコルをサポートしており、ファイル、ディレクトリ、またはWebサイト全体をダウンロードできます。
Wgetの使用方法
Wgetを使用するには、ターミナルまたはコマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
- wget [オプション] [URL]
ここで、[オプション]は、ダウンロードプロセスをカスタマイズするために使用されるオプションであり、[URL]はダウンロードするファイルまたはWebサイトのURLです。
作業自動化ツール「PyAutoGUI」:スクショ&画像位置検知機能を紹介Wgetの利点
Wgetには、次の利点があります。
- バックグラウンドでのダウンロードが可能
- ダウンロードが中断した場合でも、再開が可能
- 複数のファイルやディレクトリを同時にダウンロード可能
- ミラーリング機能により、Webサイト全体をダウンロード可能
- HTTPプロキシサーバーを使用可能
Wgetの利用例
Wgetは、次の目的で利用できます。
- Webサイトのソースコードをダウンロードする
- 画像やビデオをダウンロードする
- ソフトウェアのアップデートをダウンロードする
- Webサイトのミラーリングを作成する
- 定期的にファイルをダウンロードする
Wgetのオプション
Wgetには、多くのオプションがあります。最も一般的なオプションを以下に示します。
- -O [ファイル名]: ダウンロードするファイルを指定する
- -c: ダウンロードが中断した場合に再開する
- -b: バックグラウンドでダウンロードする
- -r: ディレクトリを再帰的にダウンロードする
- -m: Webサイト全体をミラーリングする
Wgetの-pオプションは?
Wgetの-pオプションとは?
Wgetの-pオプションは、指定したURLのページと、そのページに含まれるすべてのリンク先のファイルを再帰的にダウンロードするオプションです。つまり、指定したページだけでなく、そのページからリンクされている画像、スタイルシート、スクリプトなどのファイルをすべてダウンロードします。これにより、Webページとその関連ファイル全体をローカルに保存することができます。
-pオプションの使用方法
- コマンドラインで、
wget -p URL
と入力します。 - 例えば、
wget -p https://www.example.com
と入力すると、example.comのページとその関連ファイルがすべてダウンロードされます。
-pオプションの利点
- Webページとその関連ファイル全体をローカルに保存することができるので、オフラインでWebページを閲覧することができます。
- Webページの開発やデバッグに役立ちます。
- Webページのコンテンツをアーカイブすることができます。
-pオプションの注意点
- -pオプションは、Webページの関連ファイルをすべてダウンロードするため、ダウンロードするファイルの数が非常に多くなる可能性があります。
- ダウンロードするファイルに著作権が適用されている場合がありますので、ダウンロードする前に著作権を確認してください。
-pオプションの代替オプション
- -rオプション: 指定したURLからすべてのリンク先を再帰的にダウンロードしますが、-pオプションのように関連ファイルをすべてダウンロードすることはありません。
- -lオプション: ダウンロードするリンク先の深さを指定することができます。
Wgetで拡張子を指定するには?
Wgetで拡張子を指定する方法
Wgetを使用して特定の拡張子を持つファイルをダウンロードするには、いくつかの方法があります。
- -A オプションを使用する: このオプションを使用すると、特定の拡張子を持つすべてのファイルをダウンロードできます。たとえば、すべての PDF ファイルをダウンロードするには、次のコマンドを使用します。
- -r オプションを使用する: このオプションを使用すると、指定したディレクトリ内のすべてのファイルを再帰的にダウンロードできます。このオプションと一緒に -A オプションを使用すると、指定したディレクトリ内の特定の拡張子を持つすべてのファイルをダウンロードできます。たとえば、すべての JPG ファイルをダウンロードするには、次のコマンドを使用します。
- –accept オプションを使用する: このオプションを使用すると、ダウンロードするファイルの種類を指定できます。たとえば、すべての HTML ファイルと CSS ファイルをダウンロードするには、次のコマンドを使用します。
- –reject オプションを使用する: このオプションを使用すると、ダウンロードしないファイルの種類を指定できます。たとえば、すべての PDF ファイルと JPG ファイルをダウンロードしないようにするには、次のコマンドを使用します。
- ワイルドカードを使用する: ファイル名を指定する際に、ワイルドカードを使用することもできます。たとえば、すべての JPG ファイルをダウンロードするには、次のコマンドを使用します。
Wgetで拡張子を指定する利点
Wgetで拡張子を指定すると、次の利点があります。
- ダウンロードするファイルの種類を制御できます。 特定の拡張子を持つファイルのみをダウンロードすることで、不要なファイルのダウンロードを防ぐことができます。
- ダウンロード時間を短縮できます。 不要なファイルのダウンロードを避けることで、ダウンロード時間を短縮できます。
- ディスク容量を節約できます。 不要なファイルのダウンロードを避けることで、ディスク容量を節約できます。
Wgetで拡張子を指定する方法の例
Wgetで拡張子を指定する方法の例をいくつか紹介します。
- すべての PDF ファイルをダウンロードする:
wget -A pdf www.example.com/
- すべての JPG ファイルをダウンロードする:
wget -A jpg www.example.com/
- すべての HTML ファイルと CSS ファイルをダウンロードする:
wget --accept=html,css www.example.com/
- すべての PDF ファイルと JPG ファイルをダウンロードしないようにする:
wget --reject=pdf,jpg www.example.com/
- すべての JPG ファイルをダウンロードする:
wget www.example.com/.jpg
Wgetで拡張子を指定する際の注意点
Wgetで拡張子を指定する際には、次の点に注意する必要があります。
- 拡張子は小文字と大文字を区別します。
- 複数拡張子を指定する場合は、カンマで区切ります。
- ワイルドカードを使用する場合は、注意が必要です。 ワイルドカードを適切に使用しないと、意図しないファイルがダウンロードされる可能性があります。
Wgetで拡張子を指定する方法のまとめ
Wgetで拡張子を指定する方法をまとめます。
- -A オプションを使用する: 特定の拡張子を持つすべてのファイルをダウンロードできます。
- -r オプションを使用する: 指定したディレクトリ内のすべてのファイルを再帰的にダウンロードできます。
- –accept オプションを使用する: ダウンロードするファイルの種類を指定できます。
- –reject オプションを使用する: ダウンロードしないファイルの種類を指定できます。
- ワイルドカードを使用する: ファイル名を指定する際に、ワイルドカードを使用することもできます。
Pythonのwgetとは?
Pythonのwgetは、wgetコマンドの機能をPythonで実現するモジュールです。wgetコマンドは、URLからファイルをダウンロードするためのコマンドラインツールとして広く知られています。Pythonのwgetモジュールを使用することで、Pythonスクリプトから直接ファイルのダウンロードを実行できます。
wgetモジュールの利点
Pythonのwgetモジュールを使用することで、以下の利点があります。
- Pythonスクリプトから直接ファイルのダウンロードを実行できます。
- wgetコマンドと同じ機能を利用できます。
- Pythonの豊富なライブラリとの連携が可能です。
wgetモジュールの使い方
Pythonのwgetモジュールを使用するには、まずモジュールをインポートする必要があります。
python
import wget
次に、`wget.download()`関数を呼び出して、ダウンロードするファイルのURLを指定します。
python
wget.download(“https://www.example.com/file.zip”)
このコードを実行すると、`file.zip`ファイルが現在のディレクトリにダウンロードされます。
wgetモジュールのパラメータ
`wget.download()`関数は、いくつかのパラメータを受け取ることができます。
- url: ダウンロードするファイルのURL
- out: ファイルを保存するファイル名(省略時はURLからファイル名を取得)
- bar: 進捗状況バーを表示するかどうか(デフォルトはTrue)
- progress_hooks:
- http_headers:
- proxy:
ダウンロードの進捗状況をカスタムで表示するためのコールバック関数
HTTPヘッダーを指定する辞書
プロキシサーバーを使用する場合、プロキシサーバーのURLを指定する
wgetモジュールの使用例
Pythonのwgetモジュールを使用して、特定のディレクトリ内のすべてのファイルをダウンロードする例を示します。
python
import wget
import os
ダウンロードするディレクトリのURL
url = “https://www.example.com/files/”
ディレクトリ内のすべてのファイルを取得
files = os.listdir(url)
ファイルをダウンロード
for file in files:
wget.download(url + file)
このコードは、`files`ディレクトリ内のすべてのファイルを現在のディレクトリにダウンロードします。
詳細情報
wgetコマンドってそもそも何をするものなの?
wgetコマンドは、インターネット上のファイルをダウンロードするために使われるコマンドラインツールです。Webサイトから画像、動画、音楽、テキストファイルなどを取得する際に非常に役立ちます。ブラウザのようにGUIインターフェースを持たず、コマンドラインで操作するため、自動化やスクリプトによるダウンロードに適しています。
wgetコマンドでダウンロードできるファイルの種類は?
wgetコマンドは、ほとんどの種類のファイルをダウンロードできます。HTMLファイル、画像ファイル(JPEG、PNG、GIFなど)、動画ファイル(MP4、AVIなど)、音声ファイル(MP3、WAVなど)、テキストファイル(TXT、PDFなど)、アーカイブファイル(ZIP、TARなど)など、様々なファイルに対応しています。ただし、ダウンロードできるファイルの種類は、サーバー側の設定によって制限される場合があります。
wgetコマンドで複数ファイルを同時にダウンロードするには?
wgetコマンドで複数ファイルを同時にダウンロードするには、-iオプションを使用します。-iオプションに、ダウンロードしたいファイルのURLリストを記載したテキストファイルのパスを指定することで、リスト内のすべてのファイルを同時にダウンロードできます。たとえば、”download_list.txt”というファイルにダウンロードしたいファイルのURLリストが記述されている場合、以下のコマンドでダウンロードできます。
wget -i download_list.txt
wgetコマンドでダウンロード速度を上げるには?
wgetコマンドのダウンロード速度は、ネットワーク環境やサーバー側の設定に大きく影響されます。しかし、いくつかのオプションを使用することで、ダウンロード速度を向上させることができます。-cオプションは、中断したダウンロードを再開することができます。また、-Nオプションは、最新バージョンのファイルのみをダウンロードします。さらに、–limit-rateオプションでダウンロード速度を制限することも可能です。